Crazy Love
「ニシくんは、姉ちゃんのこと凄く大事にしてくれていたし、姉ちゃんにこっぴどく振られて多分凄く辛かったと思う。今、付き合っている人がいるって事はそれを一生懸命乗り越えたって事だと思うから、彼女と上手くいっているなら、姉ちゃんのことは気にしたらダメだと思うんだ」
一言、一言、俺を見据えて諭すようにカズくんは続ける。
「お待たせしました」
ホール係がオーダーした物を運んできて、それぞれの前に置いて去っていった。
その間、俺たちの間には重い空気が流れていた。
「ニシくん。知らなくていいこともあると思うよ」
「……それでも、俺は知りたいです。芹さんが離婚したかどうかは、俺には関係ないかもしれないけれど、もしかしたらタツヤくんのことは、俺に全く関係ない事じゃないんじゃないですか?」
一言、一言、俺を見据えて諭すようにカズくんは続ける。
「お待たせしました」
ホール係がオーダーした物を運んできて、それぞれの前に置いて去っていった。
その間、俺たちの間には重い空気が流れていた。
「ニシくん。知らなくていいこともあると思うよ」
「……それでも、俺は知りたいです。芹さんが離婚したかどうかは、俺には関係ないかもしれないけれど、もしかしたらタツヤくんのことは、俺に全く関係ない事じゃないんじゃないですか?」