Crazy Love
「達也は私生児なんだ。姉ちゃん一人で産んで育ててる。離婚どころか、はじめから結婚もしてない」
「やっぱり……」
カズくんの言葉に、心臓が一つ大きく脈打った。
「姉ちゃん、何ヶ月も実家に帰ってこない時期があってさ。それまでは月1ぐらいで帰ってきていたのに。まぁ、引っ越したみたいだったし、時間のあるときはニシくんにと会っているんだろうって、みんなお互いに忙しかったから、あまり気にはしていなかったんだ。電話は変わらず、かかってきてたみたいだったしね。
そしたら11月頃、ひょっこり帰ってきてさ。その時には姉ちゃん、もうお腹が異様なくらい大きくて……どこからどう見ても、完全な「妊婦」だったんだ。
お父さんも、お母さんも、その時たまたま家にいた俺も、もちろん凄くビックリしてさ。お父さんもお母さんも、当たり前のように相手はニシくんなのかと聞いたけど、姉ちゃん、それは違うと言ったんだ。「出会い系サイトで知り合った、どこの誰かも分からない人が相手」だって。
自分がニシくんを裏切って浮気をして出来た子供だって……」
「やっぱり……」
カズくんの言葉に、心臓が一つ大きく脈打った。
「姉ちゃん、何ヶ月も実家に帰ってこない時期があってさ。それまでは月1ぐらいで帰ってきていたのに。まぁ、引っ越したみたいだったし、時間のあるときはニシくんにと会っているんだろうって、みんなお互いに忙しかったから、あまり気にはしていなかったんだ。電話は変わらず、かかってきてたみたいだったしね。
そしたら11月頃、ひょっこり帰ってきてさ。その時には姉ちゃん、もうお腹が異様なくらい大きくて……どこからどう見ても、完全な「妊婦」だったんだ。
お父さんも、お母さんも、その時たまたま家にいた俺も、もちろん凄くビックリしてさ。お父さんもお母さんも、当たり前のように相手はニシくんなのかと聞いたけど、姉ちゃん、それは違うと言ったんだ。「出会い系サイトで知り合った、どこの誰かも分からない人が相手」だって。
自分がニシくんを裏切って浮気をして出来た子供だって……」