Crazy Love
「理央、ちょっと話があるんだけど、いいかな?」
一緒に食器を片付け終えたときに、俺はそう切り出した。
「うん」
ただならぬ空気を理央も感じたらしく、重い空気が流れる中、俺たちはテーブルに戻って向かい合わせになって座った。
「話って?」
一つ大きく深呼吸してから、理央が俺に聞いた。
「うん……」
鼓動が早まる中、俺も呼吸を整えるように一つ小さく息を吸い込んでから、理央の目を見て本題を切り出した。
「理央……俺と別れて欲しい」
いきなり別れを突きつけられて、理央は泣いてしまうだろうか。
怒るだろうか……
暴れ出すだろうか……
混乱してしまうだろうか……