Crazy Love


風呂から上がり色々考えるうち、俺はそのままソファーでウトウトしてしまったらしい。俺を呼ぶ理央の声で目が覚めた。

「……和也……」

「ん?」

寝ぼけた目をこすりながら開けると、目を真っ赤にした理央が座っていた。

時計は夜中の2時を回っていた。

「どうしたの?」

思わず、無神経な質問をしてしまう。

「眠れなくて……」

俺は体を起こして、理央と向き合い理央の顔を覗き込んだ。

「理央……無理しなくていいよ。俺のこと責めていいんだよ」

「そうじゃないの……責めたいわけじゃないの。別れることは、本当に納得しているの。だけど……もう、和也の傍にいることが出来ないんだって思ったら……」

言いながら、理央の目から涙が次々こぼれ落ちた。
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