Crazy Love
ここで拒否してあげるのが、本当の優しさだったのかもしれない。でも俺は、理央の言葉をはねのける事など出来なかった。

「うん……」

二人で寝室に行って、ベッドに潜り込んだ。

ギュッと抱きついてきた理央を、俺もギュッと抱き締めた。

「和也、大好きだったよ……」

小さい声で理央がつぶやく。

「うん」

俺はそれ以上、なにも言えなかった。代わりに心の中でつぶやく。



理央……俺も大好きだったよ。
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