Crazy Love
「俺……確かに最近、仕事のことで当たっちゃったりすることもあったし、ガキっぽかったかもしれない。そのこと言ってるなら、俺謝るし、もう当たったりしないようにするから。仕事もほら! ようやく形になり始めたんだ! これからなんだ!」

「……もう無理だよ」

彼女は俯きながらポツリとそうつぶやくと、急にハッとしたようにまた先程と同じ冷ややかな様子で言葉を続けた。

「和也くんと付き合って、それなりに色々楽しかったけど。でも、年下は『もういいや』って感じ。やっぱり年上がいいかなって。包容力があるし」

「急におかしいよ、こんなの。この間まで、そんなんじゃなかったでしょ!? 急にそんなそんな態度……」

「おかしくなんかない。私はこういう人間だよ。和也くん、私を買いかぶりすぎだよ。和也くんの前では、いい顔してただけ」

「そんなの信じらんねぇよ!」

そうだ。こんなの絶対におかしい。

いつもの芹じゃない。

俺は、いつもの彼女を信じたい。
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