Crazy Love
まさか、芹が俺に会いに!?
……って、それはないか。
新聞の勧誘かなんかだろうと考え、俺は居留守を使うことにした。
新聞屋(であろう人物)は、その後も何度かしつこくチャイムを鳴らしていたが、諦めたらしくそのうちピタッと鳴らなくなった。
やっと帰ったか……しつこい奴だったな。
ヒゲを剃り終わりさっぱりとした顔になった俺は、シャワーを浴びようとTシャツを脱ぎ捨てると、今度はケータイが電話の着信音を鳴らし始めた。
俺は軽く舌打ちをしながら、渋々ケータイをチェックしに部屋に戻った。
「あ……」
電話の相手は理央だった。