Crazy Love
「もしもし?」

「もしもし。ねぇ和也、今家にいるよね?」

「いるよ?」

「私もいるんだけど、玄関の前に」

「え? あ、さっきの!?」

先ほどのチャイムが理央だったことを知り、慌てて玄関のドアを開けると理央がにんまりとした笑顔で立っていた。

「どうしたの? 今日仕事じゃなかったっけ?」

「今日早番だったんだ。帰りに地下で働いている子にお総菜もらっちゃったから、一緒に食べようかと思って」

ほら。と言いながら、理央は手に持った紙袋を持ち上げて俺に見せる。
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