Crazy Love

同じ笑顔でも、芹はこういう笑顔はあまりしなかったな……

年下だから出来る笑顔か。
　
理央の笑顔を見ながら、ついさっきまで見ていた芹の笑顔を思い出していた。

そういえば、ケータイ！

ソファーの上にコロンと落ちているケータイを何食わぬ顔で拾い上げ、理央にソファーを勧め、その隙に元あった机の引き出しにさり気なくしまった。

「ビール飲む？」

「飲む♪」

冷蔵庫からビールを２本取り出し、理央の所に運びながら、彼女はあまりビールとかは飲まなかったな。などと、再び芹のことが頭をよぎる。

これは、かなり良くない傾向だ……

こんな日に理央と長くいたら、今日の俺は多分……