Crazy Love
「ホントかなぁ!?」

「本当です!」
 
疑いの眼差しを向ける理央を不安にさせないよう、俺は力強くそう言い切った。

それは同時に、自分に言い聞かせる為でもあった。

それからは、心が乱れないように、彼女のことを考えないように、意識的に色々なことを話すように努めた。

俺たちはその後、吉祥寺をブラブラしたりして、外で夕飯を済ませてから用賀の俺のアパートに帰り

──その夜俺は、初めて理央を彼女の代わりにして抱いた。



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