Crazy Love
そんな風に、芹との過去に思いを巡らせながら待っていると、いつの間にか2時間近く経っていたようで、5時を知らせるチャイムが公園内に響いてきた。

芹はそろそろ上がるのだろうか?

少し緊張しながら、店の方にさり気なく目を向けていると、チャイムが鳴ってからしばらくして私服姿の芹らしき女性が店から出てくるのが見えた。

その女性は、挨拶をしているのか店の方を振り返ってから、運良くこちら側に向かって歩きだした。

心臓が大きく高鳴り出す。

落ち着け……

落ち着け……

さり気なく……

さり気なく……
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