Crazy Love
その夜、とても満ち足りた気分で家に帰った俺は、得意のカレーを作って理央の帰りを待った。そして仕事から帰ってきた理央と、夕食を食べながら俺は理央に一つの提案をした。


「ねぇ理央、一緒に暮らそうよ」


芹への想いを卒業できた俺は、吉祥寺から帰る電車の中で引越しを決意した。

彼女と過ごしたこの部屋を引っ越すことで、後ろ向きだった自分と別れ、理央との事を前向きに考えようと思ったからだ。

「結婚」とまでは、今すぐなれないけれど、「結婚」を前提とした「同棲」。

理央はその話に、とても喜んでオッケーしてくれた。

理央の両親が反対するのでは、という心配もあったが、なんだか俺は理央の両親に気に入られているらしく、特に反対されることもなく俺たちの同棲は決まった。

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