Crazy Love
(8)神様のいたずら
次の日、理央は俺たちの部屋に帰ってきた。
仕事から帰ると、いつものように俺を迎えてくれた。
本を見ながらもの凄く頑張って作ったと思われる、いつもより気合いの入った料理を用意して……
俺も理央の態度に合わせるように、ケンカなど無かったように普段通りに振る舞った。
食事が終わり、今日は俺が洗うと食器を洗っていると
「昨日お母さんに怒られちゃった。それはあなたが悪いよって」
と、理央が一昨日のケンカのことを切り出してきた。
洗い物をやめて理央の方へと体を向けると、理央は俺に抱きつき
「ゴメンね。和也の気持ち、分かろうともしないで」
と、小さな声でそう言った。