いつまでも
休み時間―



校庭でサッカーをしてる進藤を見つめる。



笑ってるかな…


笑ってるんだよな…


楽しいのかな…


きっと楽しいよね…



私が勝手に思い込んでるだけなのだろうか。



進藤はなにも変わっていないのかな...








「なーに見てんの?」



「…っびっくりしたあ!七美かあ」



「ぼーっとしてるからでしょ?」



「ごめんごめん(∩3・)」



「七美はさあ…笹岡さんが死んじゃって、なんか変わった?」



「急になにぃ?そりゃあ悲しかったし、周りの人がいなくなっちゃうなんて考えてなかったし…すごい強烈な出来事だったけど、やっぱりそうゆうのって、遅かれ速かれ割りきれるもんだしね。忘れちゃうんじゃなくて、しっかり覚えてなきゃいけないことなんだって、最近思うよ。それに、昨日までここにいたのに今日はいないって…すごく悲しいけど、今日もいれるってことが逆にすごいことなのかなって思うんだよね..」


はにかみながら私を見る七美は、いつもよりすごく大人に見える。



七美はお兄さんを亡くしてる。

でも幼かったから、記憶はないらしい。

だからみんなよりちゃんと、考えられるのかな…
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