好き。
「てゆーか肌寒くね?」
「そうだね」
『温めてあげよーか♪』
そういえば毎年の冬は、
寒い時崇史が抱きしめて温めてくれた。
付き合ってない頃も
付き合ってた頃も。
変だな
なんでそれを今、
思い出したんだろ。
「今日、送ってこうか??」
「いいよ。1人で帰れる」
「いやいや、送ってくよ」
「や、大丈夫だって」
「おっ、男に襲われたりしたらどうすんの!」
「あたし逃げ足早いから大丈夫」
「え…そーいう意味じゃなくて…」
「それともあたしが襲われそうになったら雄太守ってくれるの?」
ニヤッと笑うあたしに雄太もニヤッと笑って
「守るよ」
と耳元で言った。
ぞくぞくする…