好き。
あたしの言葉
雄太が目を見開いた。
「えっいいよ!部活終わるの、多分6時過ぎるし…」
「関係ないし」
「だーめ。ちゃんと早く帰りなさい」
は??
なんなの。
一緒に帰りたいみたいな事言ったから
せっかく待っててあげるって言ってるのに
帰りなさいって何。
また命令形で。
「でも嬉しかった」
雄太は笑った。
キーンコーンカーンコーン…。
「お、次俺体育!体育だけはサボれない!」
「いいよ。行ってきたら?」
「サンキュ。じゃあまたな」
図書室から雄太が出て行った。
あたし1人、
取り残されたみたいに
ぽつんと立ってる。