好き。









あたしの言葉


雄太が目を見開いた。






「えっいいよ!部活終わるの、多分6時過ぎるし…」


「関係ないし」


「だーめ。ちゃんと早く帰りなさい」






は??


なんなの。


一緒に帰りたいみたいな事言ったから


せっかく待っててあげるって言ってるのに


帰りなさいって何。


また命令形で。






「でも嬉しかった」






雄太は笑った。






キーンコーンカーンコーン…。






「お、次俺体育!体育だけはサボれない!」


「いいよ。行ってきたら?」


「サンキュ。じゃあまたな」






図書室から雄太が出て行った。


あたし1人、


取り残されたみたいに


ぽつんと立ってる。



























< 38 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop