好き。
「雄太に聞いて来る」
あたしは珈琲牛乳を飲みながら4組に向かった。
「雄太~」
4組のドアの前で雄太を呼ぶ。
「んお、未耶!どーした?」
気付いた雄太は、
食べていたパンを湊に預けてあたしのもとに来た。
「明日、部活ある?」
「んー、どうだろ。分かんねーけど、多分あるかな」
「そっか」
「おう。てゆーかなんで?」
「明日さ…」
「未耶ー!!悠里はドコー?!」
明日のトリプルデートの話をしようとしたら、
湊に遮られた。
「ああ、教室」
「なんで連れてこねーんだよぉ」
「ごめん。じゃぁあたし教室戻るから。じゃ~ね」
「あ、おう」
トリプルデートの話をするのを忘れたまま、
教室に戻った。