好き。
罪悪感が残りつつ
あたしは珈琲牛乳を飲み干した。
「メイク、直してくる」
あたしがそう言ってイスから立つと
「あたしも行く~」
「あたしもあたしも」
と、
悠里とセリがついてきた。
ガラッ
教室を出た時だった。
「あっ、お前…っ」
そう言ってあたしを指差したのは
この前モールのトイレで会った赤毛の女。
うっわ~
最悪。
「なんでお前ここにいんの」
「彼氏に会いに来たの!あんたに会いに来たわけじゃないからっ」
そんなこと
わかってるし。
赤毛の女は2組の教室に入っていった。
彼氏、ここの学校なんだ~。
どーでもいいけど。
「え、未耶、知り合いなの?」
セリが呆然と聞く。
「知り合いってゆーかなんてゆーか」
説明しきれない。