好き。
「セリふざけんな!」
あたしがそう言うと
セリは笑って、連れてかれた。
「待っ…」
「未耶!」
セリを追いかけようとすると、悠里があたしにしがみ付いた。
「離してっ追いかける!」
「未耶に何ができるの?!」
悠里は怒鳴った。
意味解んねーよ…。
「とりあえず追いかけなきゃ何処に行ったか分かんなくなるだろ!」
「追いかけても何もできないじゃん!」
「決めつけんな!」
怒鳴るあたしに、
悠里はビックリして後退った。
「悠里は来なくていいから」
あたしはそう言い残して
セリの連れてかれた場所を探した。