好き。
南校舎の階段を駆け上がる。
「痛っ…」
「痛ってぇ…」
駆け上がる度
いろんな先輩とぶつかった。
だけどあたしはそんな事気にせずに無視した。
【立ち入り禁止】
そう書かれてある屋上の扉の前に立つ。
扉は微かに開いてて、その隙間から屋上を覗いた。
「ぅわ…」
あたしが見たのは
金髪を追い込むセリ。
金髪の友達の茶髪はいなくて、2人だけ。
「大体、お前が…」
「は?!お前だろ…」
あんまりはっきりと聞こえないけど
なんかもめてるっぽい。
もしかしたら
あたしは関わらない方がいいのかもしれない。