好き。




…バカみたいだな
あたし。

他人のために頑張る必要なんてない。

悠里ん所、戻ろうかな~



そう思って振り返った時だった。






「何してんのお前」


「わっ…」






背後に雄太がいて、

あたしは雄太の腕の中に収まった。






「離してっ…なんでここにいんの?」


「なんでって…悠里に頼まれたから」






あたしを離さずに言う雄太。

身長が高い雄太は
チビなあたしを見下ろす。

…悔しい。






「で、屋上の前で何してんたの」


「…別に」






あたしは1人で階段を下りた。






「ちょっ…待てって!」






後から雄太が付いて来る。










< 60 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop