好き。
「未耶~!!」
雄太と歩きながら言い合ってると、悠里が叫びながら走って来た。
それもすごいデカい声で。
「悠里声デカい」
「あ、ご、ごめん」
「いいけどさ」
「だ…大丈夫だった??」
「なにが」
「セリ…」
なんだ
やっぱ悠里も心配してるんじゃんね。
きっとあの金髪の先輩が怖かったんだろう。
「分からん」
「え?!」
「なんで雄太呼んだんだよ」
「…だ、だって…」
悠里はウジウジしながら
ごめん…とまた謝った。
「まぁまぁ」
雄太は笑って、
あたしと悠里の頭を撫でた。
ピクッ
…
なんで悠里にも撫でるんだ?
よく分かんないけど
…ムカつく。