好き。
ドキドキ
…数分後
雄太とセリがあたしたちの所に戻って来た。
もう既に休み時間終わってるけど。
「関係ない」と湊と悠里が頑固に言い張るから
呆れながら待ってたんだ。
「遅くなってわりぃ!」
笑顔で湊の肩に手を置く雄太。
その後ろから小走りで駆け寄るセリ。
モヤモヤする気持ちに気付かないふりして
あたしは何も言わずに黙った。
「いいけどよ、遅すぎるだろ」
「色々あったんだよ。な、セリ」
「ぅん!色々とね!」
アハハと
皆幸せそうに
笑うんだもん。
…ムカつく。
「未耶、どうした?」
ボーッと床を睨みつけるあたしに問い掛けたのは雄太。
目線を床から雄太に移す。
睨んだままで。
「ちょっ…み、未耶…?」
あたしと目を合わせながら雄太が言う。
あたしの顔が
そんなに怖いか?
「未耶…?」
雄太に続いてセリがあたしの顔を覗き込んだ。