好き。
「帰ん…ない?」
「ぅん」
雄太はまた満面の笑顔に戻って
あたしの頭をおもいっきり撫でた。
「ちょっ…やめてよっ」
「未耶可愛いっ」
気持ち悪いくらい
可愛いと小さく呟いた雄太。
気持ち悪いくらい、
あたしもその言葉に反応した。
「可愛い」って
あんまり言われた事
ないから。
「わかったからもうやめて」
「「「未耶可愛~っ!」」」
雄太の後に続き、
全部見ていた、悠里とセリと湊があたしの頭をおもいっきり撫でた。
「は?!ちょっ…待っ…」
「未耶、ツンデレ♪」
「…は?」
「ギャルいくせによー♪」
「…ん?」
「可愛い事言うんだね♪」
「…え」
「さすが俺の彼女♪」
「…」
バカ4人組。
1人1人相当なバカなのに
4人揃ったらかなりやばいと知った。
だって…
「「「未耶~」」」
まだあたしの頭から手を離さないんだよ、この4人。
「いい加減離せ」
「未耶が怒った~」
湊が「キャー」っと叫ぶ。
あたしは威嚇してやった。