milkTea【短編集Ⅱ】


「ねぇねぇ…!」
私は彼の肩を叩いた

「はい?」

彼は顔だけ振り向き返事をする

「これ忘れもの」

「…あざっす」

ペットボトルを渡すと
ニコリともせずに
彼は仏頂面で礼を言う

用が済んだ私は
その場から離れた

…よく分かんない子

ペットボトル…渡して良かったんだよね?

だってまだあんなに入ってたんだし


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