milkTea【短編集Ⅱ】
ガゴンッ!
バス停まで歩いている途中
自動販売機で飲み物を買っている
この前の男の子を発見した
彼は私をチラリと見たが
何もなかったのように
ペットボトルを取り
過ぎ去っていく
何よあの態度
この前の私の善意は
なかったことなの?
もやもやした気持ちで
先ほど彼が立っていた
自動販売機の前に立った
赤いラインの上に
堂々と鈍く輝くミルクティー
いつの間にか
私はお金を入れて
そのミルクティーを買っていた