【短】偽りのチョコ
勇汰の玩具
『金が欲しいなら、俺の言うことを聞けよ…イチゴ』
サイテー
サイアク
なんなのよ、あの我儘男は!
あたしはマックのポテトを口に入れながら、「はあ」と深いため息をついた
「どうしたの? 財布はすっかり潤ったのに、イチゴの顔が怖い!」
モモが、不満そうな顔をして声を出した
今日はミカンは居ない
男とデート…らしい
あの子は、遊んでいそうで意外と真面目だ
彼氏がいるんだから
あたしとモモにはいない
彼氏という特定の男なんてものはいらないんだ
面倒だし、一人の男の世界にとどまるなんて息苦しい
「チョコ、あげなきゃ良かった」
あたしはまたため息をこぼす
「昨日の男の子にあげたんでしょ? ありゃ…すごいねえ。テルがめっちゃキレてて怖かったよ~」
モモが苦笑いをした
「車…どうした?」
「イチゴの知り合いなら、イチゴに修理代を出させろ…だってさ」
モモが申し訳なさそうな顔をして、あたしに手を出してきた
あたしはにっこりと笑うと、財布から五万を出す
「はい、どうぞ」
「いいの?」
「んー、嫌だけど。モモがあの男に怒鳴られるのが、もっと嫌だから」
「ありがとー。車には煩いんだよねえ」
そう言いながら、モモが腫れている頬を擦った
殴られたのだろう、あの大学生の男に
サイテー
サイアク
なんなのよ、あの我儘男は!
あたしはマックのポテトを口に入れながら、「はあ」と深いため息をついた
「どうしたの? 財布はすっかり潤ったのに、イチゴの顔が怖い!」
モモが、不満そうな顔をして声を出した
今日はミカンは居ない
男とデート…らしい
あの子は、遊んでいそうで意外と真面目だ
彼氏がいるんだから
あたしとモモにはいない
彼氏という特定の男なんてものはいらないんだ
面倒だし、一人の男の世界にとどまるなんて息苦しい
「チョコ、あげなきゃ良かった」
あたしはまたため息をこぼす
「昨日の男の子にあげたんでしょ? ありゃ…すごいねえ。テルがめっちゃキレてて怖かったよ~」
モモが苦笑いをした
「車…どうした?」
「イチゴの知り合いなら、イチゴに修理代を出させろ…だってさ」
モモが申し訳なさそうな顔をして、あたしに手を出してきた
あたしはにっこりと笑うと、財布から五万を出す
「はい、どうぞ」
「いいの?」
「んー、嫌だけど。モモがあの男に怒鳴られるのが、もっと嫌だから」
「ありがとー。車には煩いんだよねえ」
そう言いながら、モモが腫れている頬を擦った
殴られたのだろう、あの大学生の男に