【短】偽りのチョコ
「んじゃ、いくぞ」

「は?」

勇汰の言葉にあたしは首を傾げた

「間抜けヅラすんな。行くぞっ」

「え?」

勇汰があたしの首根っこを掴むと、ズルズルと引き摺りながら、マックを店内を歩きだした

モモが驚いた眼でこっちを見ているのを感じながら、あたしは勇汰の手をバシバシと叩く

「な…何すんのよ」

「腰が重たそうだから、俺様が軽くしてやってんだろ」

「何であたしまで、あんたに付き合わないといけないわけ?」

「金…欲しいんだろ?」

「欲しいわよ」

「なら、俺様の言うことを聞け」

「意味がわかんないのよ」

「小さい脳みそで理解しろとは言ってねえだろ」

な、何なのよ、あいつ…

何を考えてるんだか、さっぱりわからないっつうの!

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