【KK2】 お化け団地




俺は温かい気持ちを抱きながら、回したノブを引き、ドアを開いた。






途端に視界がグニャリと回った。




横にいる彼女の顔もわからなくなった。






そして、俺はゆっくりと目を瞑った。















―― カシャ…カシャン…








……遠くで、何かの音がする。




ツン…と鼻をつく匂いが、どこか懐かしい。






この匂いは、何だっけ?










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