キミに極上の恋物語を
野いちごに来てもうすぐ1年。
私の書く小説には、いつも肝心な部分が足りてない。
素敵な恋に憧れて、恋愛モノばかり書いてるけど、どれを取っても変わり映えがないっていうか……。
なんかいまいち、盛り上がりに欠けるんだよね。
「あー、来た来た!華っ、早くこっち来なよー」
いつも通りの平凡な朝。
かばんを片手に扉を開ければ、教室の中ではいつものメンバーが恋愛話に花を咲かせてた。
どうせまた、私とは掛け離れた話を聞かされるんだろうな。
「おはよー、華!里沙が例の彼とまた進展あったらしいよ〜。華も一緒に聞いて刺激受けなよ」
「刺激って…(汗」