【実話】だだ漏れ日記
おそらくそれは、
友人の冗談だったのだろう。
たわむれだったのだろう。
 
 
しかし、
犬に冗談は通用しない。
 
 
犬の目は血走り、
ヨダレを撒き散らし、
弾丸のように飛んできたのである。
 
 
私は焦り、
押していたチャリンコに飛び乗り、
全力でペダルを漕いだ。
 
 
何としても
逃げきらなければならない。
 
 
その思いだけで一杯だった。
 
 
私は犬の位置を確認する為に、
後を確認した。
 
 
次の瞬間、
 
 
 
 
 
 
カッ飛んだ。
 
 
 
 
 
 
石につまづき、
空へと舞い上がったのである。
 
 
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