【実話】だだ漏れ日記
彼はおどけてみせたが、
そのスカウターの奥にある
彼の瞳は、
とても悲しく歪んでいた。
 
 
 
その歪みから、
一粒の涙が流れたように見えたが、

次の瞬間には、
夏の太陽が作り出す汗と混ざり合い、
 
消える魔球のように
儚く散っていた。

 
【完】
 
 
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