【実話】だだ漏れ日記
初期のころの友人は
 
 
「キューピッドさま、
 キューピッドさま、

 もしいれっしゃれば、
 どうかおいで下さい」
 
 
と、とても丁寧に
キューピッドさまを
召喚していたのだが、
全盛期になると
 
 
「キーピッドさん、
 おいで下ッ、さぁ~い♪」
 
 
などと、手を広げてながら、
まるでイリュージョンでも
披露するかのように
呼び出しをかけていたのだった。
 
 
 
 
そんな酷い呼びかけにも
わざわざ参上してくれたのだから、
キューピッドさまは
とても良い人(?)だったのだろう。
 
 
いや、今思えば『仏の顔も三度まで』
ということだったのかもしれない。
 
 
なぜなら、
あんな事件が起こったのだから…
 
 
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