【実話】だだ漏れ日記
無料でよろしいですかって、
こっちはイイが、
そっちはどうなんだ?
 
 
 
私はそう思ったものの、
それを上手く口にする事ができず、
 
「え、ちょっ、むりょ?
 無料??ちょ、まっ…」
 
などとテンパッたあげく、
とりあえず
 
「はい」
 
と言ってしまった。
 
 
強がっていても、
結局私は
「ノー」と言えない日本人なのか…。
 
 
私は多少憂鬱になったものの、
すぐにその気持ちを振り払った。
 
 
なぜなら、注文はまだ途中。
 
 
このまま
ライスだけが出てきてもらっても
困るからである。
 
 
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