【実話】だだ漏れ日記
片手を少し
上げかけていたことから察するに、
だんだん慣れてきて

「オ・レィッ!」

などと心の中で
叫ぼうとした瞬間だったようで、
とても気まずい空気が
流れてしまった。




私はとりあえず
見なかったことにし、

おばさんも私から目をそらして
見られなかったことにし、

なんとかその場を切り抜けた。




それが二人にとって
最善の策だと思ったのだ…。


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