【短】Reverse×Chocolate
まっすぐ目が合って
逸らせない。
先に視線をそらしたのは、菅原くんの方だった。
「あー………、やべ、めっちゃ緊張する」
フラフラと体を揺らしながら、空を仰ぐ菅原くん。
そんな姿に、『年下の男の子』なんだって、やっと実感した。
「あの、」
あたしを見直した菅原くんが、真面目な顔をする。
「先輩、俺のことまだ全然知らないと思うんで
とりあえず、友達になってくれませんか?」
「友達?」
「はい!
いや、その、できるなら彼女になって欲しいんですけど
いきなりフラれるのは……」
苦笑いをした菅原くんに、思わず笑ってしまった。