【短】Reverse×Chocolate



「………」

「ん?」



急に真顔に戻った菅原くん。



「きゃっ!」

繋いだ手をぐいっと引き合げられて

菅原くんの前に立ち上がる。



「どしたの?」


菅原くんの顔を見上げると、何故か赤らんだ彼の顔。


「?」


首を傾げたと同時、ポンッと頭に乗った菅原くんの手。





「俺、今初めて、背が高くてよかったって思ったかも」

「へ?」

「だって、先輩の上目遣い、いつでも見れるんですもん」



ニヤっと笑った顔に、今度はあたしが赤くなる。


"上目遣い"


そんな女の子みたいな動作を、自分ができることに驚いた。


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