ステップアップ~踏み台女の恋のおはなし~
「そりゃあたしがそうやって決めつけることはできないけどさ、どんだけ付き合ってたんだっけ??」
ちょっと落ち着きを取り戻したゆき。


「あっ…たしか半年。」

ちょっと言葉に詰まった。


「ほら!短くない??本当にあすかのこと好きなら性格のことだってもっと早くに言ってると思うけど。ちょっとこういうとこは直して欲しいなぁ~って」


なるほど。

「…たしかにそれは言えてる…。」

ちょっと固まりつつあるあたし。

「やっぱあすかを踏み台にして他の女に乗り換えたんだょ~!最悪。」

グサッ。

結構あたしの心に傷ついたよ。

でもズバリ言ってくれるのはゆきくらいだけだからね~。

ある意味ありがたい。


この時からあたしは自分のことを「踏み台女」と心の中で呼んでいる。


だっていま思えば

「踏み台女」だった過去が何回もあることに今ごろ気づいた。

あたしの鈍感!!
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