薄氷
―波音―
ふと見せる
あなたの横顔が

寂しげで 辛そうで
たまらなかった


傷つくあなたを
守りたかった

私が守られているように


泣くことしかできない私を

優しく
包んでくれているように


< 21 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop