見えない君に届け



龍は目が見えないこと、何にも言わなかったな。



普通なら、同情したり、引いたりして喋ったら離れていくから。



そんなのは久しぶりだな、なんか気持ちがすぅーっとするよ。



だから私は目が見えなくなってから誰とも喋らなくなったのだろうか。



だから普通にしてくれた龍が嬉しかったのだろうか。



こんなにも気にするのは初めてだからよくわからない。




でも、龍はまた聴きに来てくれるような気がする。






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