ハニードハニー
prologue
『音楽』がありふれたこの世界。


心の底から『音楽』に対して嫌悪感を持つ人ってそういないと思う。

個人差やレベルの違いがあるとはいえ、『音楽』を消してしまいたいほど憎いと思ったことがある?

でもさ、彼は私の『音楽』を聞いて涙を流していたんだよ。


おかしいと思わない?


だって彼は彼女の『音楽』しか知らないんだよ。

彼は彼女の『音楽』以外には嫌悪感を示してしまうんだ。


『可哀想』な人。
< 2 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop