ハニードハニー
 学校から出てどこに行こうか悩んでいたが、神谷さんは何も言わずスタスタ歩いていくので、黙ってついて行った。

 すると、学校から歩いて5分くらいのところにおしゃれなカフェがあり、そこに私たちは入っていった。

 英語で書いてあるのでカフェの名前は読めなかった。


「はーいいらっしゃい。ユーリいらっしゃい。そちらの可愛いガールはどちら様かな?」


 店内の中はこじんまりとしていて、知る人ぞ知るっといった感じのカフェなのだろうか、すごく落ち着いた空間だった。


「私と同じ事務所のHINAよ」


 出迎えてくれた男の人の問いに神谷さんはHINAと紹介した。

 すると男の人は目を少し見開き私のことを見てきた。


「ああ君があの天使の歌声をもつHINAか。制服姿だから分からなかったよ。私はこのカフェのオーナーのミハエルと言います。以後お見知りおきを」


 そういって握手を求められたので握り返した。
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