あの日に帰りたい
バンドの練習から疎遠になっていった若い私は、また元のような自堕落な生活に戻っていった。何をしても中途半端な自分に嫌気がさしていた。かといって、高校デビューでグレる勇気もない若い私は、やり場のない怒りに、毎日、苦しんでいた。 若い私は、海を見ながら、溜め息をつく事が増えていった。
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