闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~
通話を切ると、私はドッと疲れてベッドに倒れ込んだ。
お姉ちゃんは1人で大丈夫なのかな。
結構おっちょこちょいだから、ちゃんと鍵掛けたかとか、窓閉め忘れてないか色々と心配。
寝返りを打ってうつ伏せになると、ふんわりとルキアの匂いがした。
シャンプーか香水か分からないけど、いい香り。
なんだか安心する。
ここはルキアの部屋なのかな。
どこで寝るんだろう。
ふと頭に浮かんだ光景に、私は目をパチクリとさせた。
お風呂上がりなのか、少し濡れた髪をかき上げてルキアが同じベッドに入ってきた。
抱きしめられて、そっと唇が触れる。
そしてそのまま私たちは......
「きゃぁーっ! 」
「おい 」
「わぁーっ?! 」