闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~
驚いて飛び起きると、目の前にルキアが立っていた。
なんて妄想してるの......心臓に悪い。
合わせる顔がなくて、私はそばにあったクッションで顔を隠した。
「きゅ、急に入って来ないでよね 」
「ここ俺の部屋なんだけど 」
呆れた声をしてる。
それは分かってるから。
「で、何妄想してたの? 」
そう私の隣に座ると、そっとクッションを下げて私を見た。
触れる指先が、余計に彼を意識させる。
「し、してない! からかうなーっ! 」
持っていたクッションでルキアの胸をバシバシと叩いた。
今、死ぬほど恥ずかしい。
すぐにでも塵になって消え去りたい。
すると突然、ルキアが覆い被さってきて、私はベットに押し倒された。
「ちょっ……?! 」
「しーっ 」