闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~
今日は、私もエドマンド先生の車で一緒に登校させてもらうことになった。
よく考えてみたら、こんなにイケメンでモテモテ3兄弟なのに、誰も彼女はいないのかな。
私は一人一人の顔をマジマジと見つめた。
まず左隣のケイトは女の子顔負けの可愛らしい顔。
くりっとしたその瞳はアイドル並で、愛らしいふわっとした赤毛の髪はまるで子犬。
「何、樹里ちゃん。 そんなに見つめられたら襲っちゃうよ? 今だって隣で我慢して……ふがっ 」
左手でケイトの口を押さえる。
彼はこの中で一番手が早そう。
次は助手席のレイをミラー越しに盗み見た。
「…… 」
切れ長の知的な瞳、綺麗なアッシュブラウンの髪。
その綺麗な顔立ちからは、高校生とは思えない大人に男の色気が漂っている。
見つめられたら、大抵の女の子はコロッといっちゃうと思う。