闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~

「私、前まで学校でいじめられてたんだ。 でも、家族や少しの仲間がいたから乗り越えられた。 ルキアも、その内の1人だよ 」



彼の名前を聞いて、リンダの表情が一瞬変わった。



「なぜ奴の名を出す 」



すぐに元の顔に戻ったけど、それで私は確信した。


一歩一歩、前へと足を進めると、それを警戒するように、彼女は一歩一歩下がっていく。




「あなたと、もっと話がしたい 」


「来るな! ここは、我々の居住区だ。 早く帰れ! 」



そう彼女はうなるように喉を鳴らしている。



彼女はきっと……



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