闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~
私が歩くと、みんなが目で追ってくる。
見られるのって、なんだか慣れない。
左隣には、少し明るめの髪をした男の子が座っていた。
綺麗な薄いブラウンの瞳に吸い込まれそうな白い肌。
そのたたずまいは、異常なオーラを放っていた。
隣の席だし、一応挨拶しておいた方が良いかな。
「よろしく 」
私の言葉に彼は目で挨拶するかのように、1度こっちを見てすぐ視線をそらした。
席に着くと、みんなは視線を前に戻した。
なんか感じ悪いクラスだな。
先が思いやられる。