闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~
「ウィンクルムは仲間の血を飲み合い、破格の強さを掴むもの。 同族喰らいの罪に似たものがある 」
ルキアの瞳が鋭くなった。
「それは血を吸い付くすとされている。 我らの儀式とは全く違うものだ 」
「あなたたちもされてますよね 」
ルキアの言葉に一瞬表情を曇らせる。
「あなたたちは同族喰らいの罪を犯し、人間や他の種族を襲っている 」
「口を慎め 」
「アサマイト氏族、闇の暗殺者とも裏で繋がっている 」
「だーまーれーっ! 」
地響きと共に、周りの壁のコンクリートがポロポロと落ちた。
その声と迫力に足がすくんでしまった。