闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~
転校生ちゃんって...
「小嶺樹里だよ 」
「あ、ごめんね。 私は末森 優希(すえもり ゆうき)だよ。 よろしく 」
「よろしく 」
「ルキアは止めときなね。 雲の上の存在だから 」
そう笑って、私の肩をポンポンと叩きながら頷いてる。
雲の上の存在って、大袈裟だな。
「あの顔面偏差値でしょ? めちゃ人気で学校の王子、プリンスだから 」
「へー、そうなんだ 」
確かにカッコイイよね。
だけど今の私には、そんな興味はない。
とりあえず、友達を作ってクラスの輪に馴染みたいだけ。
優希の話を、「ふーん」と聞く。
「ルキアには同級生に双子の弟がいてね、3年にお兄さんがいるの。 みんな超美形で学校での有名人なんだから。 なんたって、エドマンドの息子だからね 」