闇のプリンス ~ヴァンパイアと純血の戦士~


転校生ちゃんって...


「小嶺樹里だよ 」


「あ、ごめんね。 私は末森 優希(すえもり ゆうき)だよ。 よろしく 」


「よろしく 」


「ルキアは止めときなね。 雲の上の存在だから 」


そう笑って、私の肩をポンポンと叩きながら頷いてる。


雲の上の存在って、大袈裟だな。



「あの顔面偏差値でしょ? めちゃ人気で学校の王子、プリンスだから 」



「へー、そうなんだ 」


確かにカッコイイよね。


だけど今の私には、そんな興味はない。


とりあえず、友達を作ってクラスの輪に馴染みたいだけ。


優希の話を、「ふーん」と聞く。



「ルキアには同級生に双子の弟がいてね、3年にお兄さんがいるの。 みんな超美形で学校での有名人なんだから。 なんたって、エドマンドの息子だからね 」



< 21 / 224 >

この作品をシェア

pagetop